油圧シリンダーについて
Q. 油圧シリンダーのメッキ部が錆びるのですが? | A. メッキ浴の性質上、被膜にクラックが入ります。サージェント浴では、素地まで達する様な深いクラックが入る為、被膜が薄いと耐食性が弱く錆びが発生する場合があります。ですから、2層に分けて皮膜を形成する必要があります。HEEF浴では、クラックは浅くしか入りませんので1層の被膜でも耐食性の良好なメッキができます。 |
Q. シリンダーロッドが固着してしまいます。 | A. 高圧洗浄機を使い洗浄を行った際、シリンダーのスクレーパ部より水・肥料等の薬品がロッドカバー内に浸入し長期間作動しなかった場合に、ロッドが固着する事があります。スクレーパとシール溝との間隔が広過ぎて、そのスキマに肥料等の水分が侵入したと思われ、スクレーパのリップを複数の物に変更したり、スクレーパとシール溝との間隔を縮め水等の浸入を少なくすると改善すると思います。 |
Q. シリンダーに繋がっている電磁弁に鉄粉が詰まり、作動不良をおこすのですが。 | A. シリンダーのポート交差部のカエリ除去が不完全だと、作動中に回路内に流出してしまい回路を詰まらせて作動不良の原因となります。高速洗浄を行いカエリ・バリ等を飛ばしてしまう、真鍮ブラシで除去、加工方法を変更しカエリが少なくなる様にする等で対応できると思います。 |